経営工学系院生の知的好奇心を擽るBlog

経営工学系の大学院生の好奇心を擽るモノ・コトや趣味ゴトを綴っていきます。

"Design"にモヤモヤ(20190318)

以前から勉強させて頂いている "NAGOYA DESIGN HUB"のイベントに

参加してきました。(リンクを下記に貼っておきます)

nagoya-designhub.com

《イベント説明》

ごく簡単に言うと、「名古屋(中部地区)の製造業をはじめとする企業と、

多分野のクリエイター・デザイナー、学生を結ぶコミュニティ形成」を目的とした

”場作り”を積極的に行っている組織です。

 

今日は隔月1回ほど行われているワークショップイベントの日で、

日本デザイン振興会グッドデザイン賞事務局の方・名古屋の給湯機器などの

大手メーカーであるリンナイ株式会社のインハウスデザイナーの方がゲストで

登壇されました。グッドデザイン賞にまつわる「デザインの未来」について、

50名程度の参加者(名古屋周辺企業のデザイナーの方や、デザインを学ぶ学生など

実に様々です)とのクロストークなどで盛り上がりました。

 

《What's "Design?》

「デザイン」という言葉は、個人的感覚では、全てのモノ・コトに

必要とされる"構成要素"のようなものだと思っています。

 

今日のイベントで、プロダクトデザイナーの方が仰っていたのは

【デザイン=美しさ・機能性・生産性のバランス】

という事。当然なのかも知れませんが、しっくりきました。

 

ここからは自論ですが、このバランスの取り方が

ノンデザイナーとデザイナーで大きく異なる部分かなと思っています。

 

デザイナーであれば、機能性に比重を置き、

ノンデザイナーであれば、生産性に比重を置きがちなものだと考えています。

(ちなみに「美しさ」に全パワーを注力するのがアーティストかな?)

このバランスの取り方によって、人々は属性をつけられるのかな〜と。

 

しかし、前述のプロダクトデザイナーの方が、

デザイナーでも【0▶︎1を生み出す人】と【50▶︎51にする人】は

全く異なり、これはポテンシャルだけでなく、環境によっても変わる点と

仰られ、だんだんとモヤモヤ。

0▶︎1を生み出すのは、アーティストじゃないのか...。

 

 

最近、デザインシンキングとロジカルシンキングの違いなど

多くの本が書店に並び、僕も何冊か読んでいるものの、

デザインというものが定義するものは幅広すぎます。

 (ちなみに今日のグッドデザイン賞事務局の方は

「デザイン=人がある理想や目的を果たすために築いたもの全て」

仰られていました。定義が無数にありますね。)

 

現代アートなど、過去自分が全く興味を示さなかった分野も

デザインを知りたいなら、勉強しろと激励されたので学んでみようと思います。

 

「デザイン」ってある意味「教養」と同じレベルにあるものだと思っています。

自分にとっての「デザイン」を言語化できる人というのは、作ったモノ・コトの

歴史や背景も含めた、「存在」をちゃんと言語化できる人なんだろうな。

 

デザイン思考の前に、デザイン(アートとの区別も含めて)をちゃんと

学ばないといけないなと思った1日でした。